ロマンティック(エアプレイ)

エアプレイは、キーボーディストのデヴィッド・フォスターと、ギタリストのジェイ・グレイドンが組んだユニットです。
デヴィッド・フォスターは、数多くのバック・バンドへの参加やセッション・プレイヤーで頭角を現します。
その後、著名アーティストのプロデュースや楽曲提供で名声を得て、今やプロデューサーとして大御所の域に入っている人物です。
ジェイ・グレイドンはスタジオ・ミュージシャンからキャリアをスタートし、スティーリー・ダンの「ペグ」のギター・ソロで有名になりました。
その後はアレンジャー・プロデューサーとしても活動し、近年はランディ・グッドラムと結成したJaRでの活動があります。
そんな二人が1980年に発表したアルバムは、当時のミュージックシーンに大きな影響を与えました。
レコーディングには、TOTOのギタリストのスティーヴ・ルカサーとドラマーのジェフ・ポーカロが参加していることからも、そのクオリティの高さがお分かりいただけると思います。
楽曲はAORの王道的な内容ですが、適切で無駄のないアレンジは、その後の楽曲作成のお手本になっているといっても過言ではありません。
特にホーンセクションの使い方は、日本の当時のニューミュージックや歌謡曲にも同様のアレンジを見ることができます。
当時のレコーディングはDAWなどというものはありませんから、すべてミュージシャンの演奏になります。
このアルバムは音の重ね方が最小限であるので、採譜ができるほど演奏内容が分かります。
特にジェイ・グレイドンのプレイは、センスの塊といっていいでしょう。ボーカルを邪魔せず、派手なプレイがないにもかかわらず、フレーズのカッコよさは秀逸の極みです。
当時のアマチュアミュージシャンがコピーをするのは当然ですが、真似をする数多くの日本のスタジオミュージシャンもいたほどです。
速弾きはできないけれど、エレキギターでカッコつけたい方は、このアルパムのコピーをお勧めします。
ビブラートやピッキングハーモニクスだけでも、フレーズが驚くほど変わることを実感できるはずです。